Monday, March 12, 2012

妹が合格したと思ったら実は不合格だったかと思ってたら本当に合格していた話。そして何故か弟が合格した。


「あ、君、次のセンター試験で9割とれないと退学だから」

「ふぇぇぇええん、もうそんなに取れないよお!!!」

と大学3年生になった今でも夢に見るくらい割と入試はトラウマなのですが、つい先日、何の気なしに大学の郵便局に出かけたところ、ちょうど前期試験の日程とかぶっていて大量の受験生にもまれてしまい危うく道のど真ん中で嘔吐しかけるという憂き目に遭いました。

薄れ行く意識の中、走馬灯の様に思い浮かんだのは何故か自分の合格発表ではなく、妹の合格発表当日の光景でありました…。


❀゚*。・゚✿*・.❀・*゚✿ ゚・゚*❀゚(ここから回想シーン)*。・✿❀゚*。・゚✿*・.❀・*゚✿ ゚・゚*

妹は全てにおいてずば抜けていて、全国模試で毎回のように成績優秀者に名前が掲載、カバディも並み居る運動部員たちを抑えて学年トップという才女でした。

その一方で私は全国模試で数学200点満点中4点、物理100点満点中7点という「むしろその4点どうやって取ったの?」と聞かれるくらいの奇跡的な点を叩き出し、果てにはキャッチボールで骨折するなどのび太くんもびっくりのダメ人間でありました。


そんな様子だったので、私が1浪して某研究学園大学医学類に合格し、そして妹が某らっかせい大学医学科不合格だったというニュースには西日本が震撼しました。

何よりも恐ろしかったのは模試では絶対安全圏とまで言われていた妹がその翌年も某らっかせい大学に振られたということ、これには全日本が恐怖の渦に叩き込まれました。

1浪中から狂ったように勉強していた妹、2浪目に突入しいよいよ異常な量の勉強を始めます。その一心不乱さと鬼気迫る雰囲気を前に、私には口が裂けても「試験範囲を勘違いしてて本当は勉強しないといけなかった物質と原子範囲の原子の問題、一問も解いてなかったや☆」などとは言えませんでした。(ちなみに私が受験した翌年その範囲から出題されました)


その後、「某らっかせい大学になんて行ってやらん、アイツらは一生落花生でも食ってろ」と妹は某研究学園大学医学類を受験することになり、ネットで合格発表がされる3時間前、母上の命を受け、私は現地で妹の合格発表を見に行くことになったのでした。


※該当年度の写真じゃないよ。

あった。


あった!!


妹の番号があった!!!



妹の番号を見つけてしばらく放心状態でしたが、その後この2年間妹がどれだけ頑張ってきたのかが頭に浮かんできて、声を上げて泣いてしまいました。

何故か一緒に合格発表を見に来ていた同級生たちが大泣きする私の肩を支えて皆口々に「よかったね、よかったね」と言っています。私のことを受験者だと勘違いした学内新聞の記者がしきりに写真を撮ります。でもそんなの関係ねぇ!!

まずは妹に電話をしなければ!!


せっかい「あ゛あ゛あ゛あ゛〜、受かってたよぉぉおお゛!!」

妹「ホントに!?ホントに!?嘘じゃないよね、ちゃんと確かめた?」

せっかい「ほんと、ほんと、ちゃんと確かめだぁぁあ゛〜」


ひとしきり電話口で喜び合う二人、その後妹は母親に電話をすると言って電話を切りました。

さて、ひとしきり泣いてすっきりした私は手持ち無沙汰になり、どうせだから妹に合格者番号の写真を送ってやろうと思い立ちます。再び合格者番号の掲示板のところに戻り写真を撮ろうとして気づきます。


「あれ、医学類の合格者ってこんなに少なかったっけ…?」


医学類の前期合格者は例年60人程度。私が写真を撮ろうとしているところにはどう考えても20人ほどしか掲載されていません。

そう、あろうことか私は医学類ではなく医療科学類の番号を見ていたのです


焦りに焦るせっかい、顔面蒼白になりながらも医学類の合格者番号を探します。妹の受験番号は下二桁が74番…!!74、74、74…




一番最後が73番!!!Oh!!!!!!!!!!!!




あわわわわ、妹に連絡しなきゃ…でもどうやって伝えればいいんだろう、合格してたと思ってたら本当は不合格でした?いや、でももう親戚中に合格したって伝えてるだろうし、どどどど、どうしよう…!!!!!








あ、そうだ。


車に飛び込もう。


大通りに行って車に飛び込めば楽になるぞ、やっほ〜い!!!!!








とまあ、あと少しで2名自殺するところだったのですが、が見ていた最後の73は273で、妹の受験番号174は普通にその前にあったということがすんでのところで判明したので二人とも助かったのでした、ちゃんちゃん。

❀゚*。・゚✿*・.❀・*゚✿ ゚・゚*❀゚(回想シーン終わり)*。・✿❀゚*。・゚✿*・.❀・*゚✿ ゚・゚*

妹が合格したと思ったら実は不合格だったと思ったら本当に合格していた話、どうだったでしょうか。あれからもう一年、そろそろ時効だろうと思うのでブログに書いてみました。今でこそ笑い話ですが、当時は血の気が引くとはこのことなんだなと実感するくらい顔面蒼白、手持ちが全員やられたポケモンの主人公よろしくフェードアウトする寸前でした。

さて、最後はこれから受験する皆さんへのアドバイスで終わりたいと思います。万年劣等生だった私なんかが受験生の皆さんにアドバイスできることなんてほとんどありません。そんな私ですがひとつだけ、はっきりと言えることがあります。


合格発表では受験番号だけじゃなくて受験学科にも注意しろ!!

最悪、死ぬぞ…!!


※おまけ

ちなみに弟も浪人していて、実家に帰省する度ソファで猫と一緒に転がりながらゲームしている印象しかなかったのですが、何故か地元の医学科に合格しました。

彼がこの1年間で目に見えて成長したのなんて大乱闘スマッシュブラザーズの強さくらいなのですが、毎日職員室前の廊下で正座させられていた弟が1浪で済み妹が2浪するなんて、受験とは本当に不思議なものですね。

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