Wednesday, January 30, 2013

大学生・大学院生の皆、日米学生会議に参加しよう!!

基本的に私はかなり冷めている人間で、テレビでスポーツ選手などが「恩師の◯◯という言葉のお陰で私の人生は変わりました!!」と言っているのを聞く度に「その程度の言葉で変わるなんて、てめぇの人生は本当に軽いなァ…!!」と思うほど冷酷非情です。

ですから第64回日米学生会議日本側代表に選ばれた時に送られた書類に書いてあった "Welcome to JASC, a conference promising you a life-changing experience." という文言を見ても、大喜びしつつ心の何処かで「人生を変える経験だなんて、ずいぶんと臭いこと言っちゃって(笑)」と見下していたところがありました。

アメリカでの1ヶ月の会議を終えて今ならはっきりと言えます。

日米学生会議は本当に life-changing experience でした。


左:宮沢喜一元首相(第6・7回日本側参加者)
右:ヘンリー・キッシンジャー元国務長官(第12回アメリカ側参加者)

今年で第65回を数え、宮沢喜一元首相やヘンリー・キッシンジャー元米国国務長官を始めとして数々の人材を世に送り出してきた日米学生会議ですが、その起源は古く、第二次世界大戦前にまでさかのぼります。

1931年満州事変に始まり1933年の国際連盟脱退で決定づけられた日本とアメリカの関係悪化、日米学生会議はそれを憂いた日本の大学生が日本にアメリカの学生を招待し日本への理解を深めてもらおうと考えたことに端を発します。

第1回日米学生会議

1934年4月、横浜から4名の使節団が派遣されシアトルのワシントン大学にて日米学生会議開催の旨を伝えたところ大きな反響があり、第一回はアメリカ側参加者99人を当時の満州国を含めた日本に招き開催されました。アメリカ側は日本側の対応に感動し、翌年のアメリカ開催を申し出て、第二回日米学生会議は後にスティーブ・ジョブスが学ぶことになるリード・カレッジで開催されました。

第1回日米学生会議集合写真

その後、第二次世界大戦をはさみ日米学生会議は中断を余儀なくされますが、日本敗戦の日の翌日、1945年8月16日、戦時中に禁止されていた英語、そしてアメリカの現代史の学習の重要性を認識していた有志が日米会話学院を立ち上げ、同年11月1日から授業料無料で講義を開始、後に日米学生会議の再開に奮闘し今日の日米学生会議が出来上がりました。

第13回日米学生会議

さて、それでは実際に日米学生会議とはどのような活動を行うのでしょうか。基本的には名前通り「会議」、来る日も来る日も各分科会に分かれて議論、議論、議論の繰り返しです。最終日のファイナルフォーラムでの成果発表を目標に、各分科会がそもそも何を話しあうのかということを決めることから始め日々議論を重ねます。

スタンフォード大学のマーク・ジェイコブソン教授を交えて
スカイプ議論をしている様子

といっても日米学生会議は議論だけではなく講義やフィールド・トリップなど他にも多種多様なプログラムが準備されています。私が参加した第64回ではダラス、マディソン、サンフランシスコ、バークレー、シアトルに計1ヶ月滞在し、友人と街に繰り出して遊ぶのはもちろんのこと、ハーレーダビッドソンの本社への見学、州知事や総領事の表敬訪問、マリナーズの試合などなど毎日が充実していて一日たりともやることに事欠くことありませんでした。

サンフランシスコで総領事を表敬訪問

このように日米学生会議のプログラムは極めて充実していますが、一番素晴らしいのはプログラムではなくその多種多様な参加者です。私は第64回では「環境と科学技術」の分科会に所属していましたが、そこだけでも医学生である自分を始めとして、既に自身も国際会議に参加しながら気候変動を研究している学生、かと思えば国際政治を勉強し始めたばかりの1年生、宇宙工学を専攻している学生と極めてバラエティ豊かでした。

アメリカ側の参加者も負けず劣らず個性的なメンバーが揃っており、例えば私のバディはハーバード大学で生物学を研究している学生で、圧倒的な知識量はもちろんのこと鋭い視点も併せ持っており、議論は毎回白熱したものとなりました。

第64回日米学生会議集合写真

このように日米双方様々なメンバーが揃っていましたが、個人的には日本側の参加者の一人に会って頭をガーンと殴られたかのような衝撃を受けました。彼女は今までの自分の見識の狭さが恥ずかしくなるくらい広く深い見識の持ち主で、別の分科会に所属していたもののありと折々にあらゆる議題について話し合い、大いに学ぶことが出来ました。彼女に会っていなければ、私は安定はしているけれど特に面白みのない人生を送っていたことでしょう。

日米学生会議の究極の目的は長期的に社会に貢献できるようになる人材を輩出することにありますが、実際に参加してみてそれが全く絵空事ではないと断言出来ます。様々なバックグラウンドを持った学生たちが集まりそれぞれが刺激し合い異なる分野で社会に貢献していく、あなたもその一員になってみませんか。

第65回日米学生会議は日本開催で京都・長崎・岩手・東京の4都市を巡りながら7つの分科会に分かれてアメリカの学生と白熱した議論を行います。応募エントリーは2月24日締め切りでその後の第一次選考・第二次選考を経て日本側代表28人が選ばれます。

もっと日米学生会議について知りたい方は各大学で日米学生会議の説明会も随時行なっていますので日米学生会議のFacebookページから情報を確認して参加してみるのも良いと思います。またエントリーだけでもすぐにできるので少しでも興味があればこちらから奮ってご応募下さい。第65回日米学生会議参加者の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

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